紫外線照射きのこは食事からビタミンD2を摂る一助になり得ますが、冬のビタミンD状態を維持できると決めつけることはできません。2026年公表の無作為試験では、きのこ群の血中ビタミンD2指標は上がった一方、D3指標も低下し、総25-ヒドロキシビタミンD(25OHD)の低下は対照群と有意差がありませんでした。研究者は、介入で季節的な低下を相殺できなかったと結論づけています。研究全文

自然光の下、ボウルに入ったきのこと無地の紙袋を描いたイラスト

参加者と試験内容

米国で2022–2023年と2023–2024年の晩秋から翌春にかけて行われた6週間の試験では、成人43人を無作為に割り付け、41人が完了しました。対象者は過体重または肥満1度に分類された成人で、平均年齢は約43歳でした。きのこ群は、1日800 IUのビタミンD2を供給する設計の紫外線照射マッシュルームを普段の食事に加え、対照群はパン粉を摂取しました。開始時と6週後に空腹時血液を採り、25OHD2、25OHD3、総25OHDを測定しました。人数と期間が限られた特定集団の研究であり、すべての年齢や健康状態に当てはめることはできません。

D2が増えても総25OHDは維持されなかった

割付どおりの比較では、きのこ群の25OHD2は対照群より増え、25OHD3は減りました。しかし総25OHDの季節的な低下には群間の有意差がありませんでした。一つの代謝物が増えたことと、ビタミンD状態をみる総合的な血中指標が保たれたことは別の結果です。この試験は前者を観察しましたが、後者を示しませんでした。

きのこに含まれるビタミンD量にもばらつきがありました。試験中に毎週採取した紫外線照射きのこの試料で、ビタミンD2を含んだものは67%でした。1日800 IUという設定は介入の目標であり、すべての試料でその量が確認されたわけではありません。「供給する設計」と、市販品の各包装が同じ量を含む保証は異なります。栄養量を確認せず、試験の目標量を別ブランドに当てはめることもできません。参加者は新鮮なマッシュルームを1回84g、1日2回、合計168g食べました。

研究が示すこと、示さないこと

この結果は、紫外線照射きのこにD2が含まれない、あるいは摂取に寄与しないという意味ではありません。試験では一部の試料にD2があり、きのこ群の血中D2指標も上昇しました。中心的な知見は、この冬季介入では総25OHDの低下を防げなかったことです。6週間、完了者41人、特定の成人集団という条件の範囲で読む必要があります。

長期的な欠乏予防、骨折、症状、病気の発生、他の年齢層への影響を調べる設計ではありません。また、総25OHDの季節変動の理由すべてや、試料ごとの含有量差が結果に与えた影響を確定するものでもありません。したがって、紫外線照射きのこだけで欠乏を防げると結論づけるのは過大であり、逆にビタミンD摂取に何も寄与しないとするのも正確ではありません。

商品表示で実際の量を確認

紫外線処理やビタミンD強化を表示する商品は、包装に記載された栄養成分、1食分、保存・調理方法を確認してください。試験の目標量は個々の市販品を測定した値ではなく、別の商品に自動的に当てはまりません。MedlinePlusは、ビタミンDは皮膚で作られるほか食品やサプリメントから得られ、自然に多く含む食品は少ないと説明します。強化食品もあるため、実際の含有量は商品表示で確認できます。MedlinePlus: Vitamin D

食事で十分か、検査やサプリメントが必要かは個人の状況によります。この試験は欠乏を診断したり、摂取量を個別に指示したりするものではありません。不足が心配な場合やサプリメントを検討する場合は、試験の目標量を自分向けの助言とみなさず、医療専門家に相談してください。

出典