投票より、理由を説明し合うことが中心

ピア・インストラクションでは、概念問題に個人で答え、ペアや小グループで理由を説明してから再回答します。用紙、挙手、クリック端末のどれでも構いませんが、対話前の答えを記録します(CrouchとMazurの授業研究)。

仮想授業例と評価

物理で「大型トラックと小型車が衝突したとき、互いに及ぼす力は同じ大きさか」と問う場面を想定します。学生は一人で答えと理由を書きます。ペアでニュートンの第三法則の誤解を説明し合い、再投票します。教師は力の組と作用対象を整理し、条件を変えた問題に各自で答えさせます。これは授業案で、実測結果ではありません。

初回正答率35〜70%は、CrouchとMazurが特定の大学初年次物理授業で対話による伸びを観察した範囲です。普遍的な実施ルールではありません。範囲外でも対話が役立つ場合があり、難易度や既有知識に応じてヒントや短い説明を先に行えます(National Academiesの授業ガイダンス)。

再投票の正答率だけでは理解を証明できません。友人の答えに合わせた可能性もあるため、後で新しい類似問題に一人で答え、理由も確認します。Smithらは大学の遺伝学授業で類似の追試問題を使い、回答の模倣と理解を区別しようとしました。

出典