旅客船のSOLAS安全基準:適用範囲と乗客の確認事項
国際航海の最低安全基準と船ごとの設備・手順を区別し、集合場所・救命胴衣・乗組員の案内を確認する方法を説明します。
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1. SOLASの目的と適用範囲
国際海事機関(IMO)の1974年海上人命安全条約(SOLAS)は、その後の改正を含め、船舶の建造・設備・運航に関する最低基準を定めます。IMOによる旅客船の定義は12人を超える旅客を運ぶ船ですが、適用は航海の種類、船種・大きさ、旗国の国内実施規則によって異なります。国内航海には一般にSOLASの旅客船規則が直接適用されませんが、各国が類似基準を採用することがあります。すべてのクルーズ船に同じ設計や手順が適用されるとは限りません。
2. 区画と浸水時の安全性は船ごとの承認設計による
水密区画、復原性、浸水後の生存性は、船の規模・設計、損傷想定、適用されるSOLAS改正、承認条件に基づいて評価されます。すべての旅客船が隣接する二つ以上の区画の浸水に耐えられるという一律の保証はありません。水密扉や区画は浸水拡大を抑えるよう設計されますが、結果は損傷の程度や運航条件に左右されます。非常時は乗組員の指示と船内の安全案内に従ってください。
3. 救命設備と旅客の集合訓練
SOLAS第III章は救命艇・救命いかだ・救命胴衣などの救命設備と訓練・集合手順を扱います。定員と配置は船の認証、運航内容、適用規則によって決まるため、左右両舷の救命艇がそれぞれ全旅客を収容すると一律には言えません。SOLAS III/19の2.2項では、旅客の予定乗船時間が24時間を超える航海で、新規乗船者の集合を出港前または直後に実施します。別に2.3項は、新たな旅客が乗船するたびに安全説明を出港直前または直後に行うよう求め、該当する集合手順に含めることも認めています。 SOLAS III/19 2.2–2.3指定集合場所、救命胴衣の使い方、警報音を確認し、非常時は乗組員の指示に従ってください。
4. 乗船後に集合場所と必要な支援を確認する
乗船後は客室の集合案内と船内標識を照合し、移動支援や子ども用救命胴衣が必要なら説明時に乗組員へ確認します。普段使う出口が非常時に閉鎖されていたら、覚えた近道に固執せず、放送と乗組員の誘導に従ってください。集合は直ちに救命艇へ乗ることと同義ではなく、自分で艇を選んで案内から離れないようにします。
出典
IMO: SOLAS overview · IMO: Passenger ships · IMO: Passenger muster amendment · IMO MSC.350(92): SOLAS III/19 amendment text