湿ったスポンジには食品残渣と水分が残る

米国農務省農業研究局(USDA ARS)は、使用済み台所スポンジの微生物を減らす方法を試験しています。2007年の実験では、ひき肉と培養液に浸して汚染を高めたスポンジに複数の処理を行いました。その条件では、漂白剤・レモン汁・水への浸漬による細菌減少は限られ、電子レンジ加熱と乾燥工程を含む食器洗い機がより大きな減少を示しました。数値はその実験条件の結果であり、すべてのスポンジ、機器、病原体に対する殺菌保証ではありません。

加熱前に材質と取扱方法を確認

金属部品があるスポンジや電子レンジ非対応品は加熱しないでください。使用可能な製品でも説明書を優先し、十分に濡らしてから扱い、加熱直後はやけどに注意します。食器洗い機を使う場合も、製品が洗浄・乾燥工程に耐えるか確認しましょう。臭いが取れない、ほつれる、表面が傷んでいる場合は、効果を確かめられない処理を繰り返すより交換を検討します。

生の食材の汁を別の場所へ広げない

生肉や魚の汁を拭いたスポンジをそのまま作業台や食器に使うと、汚染を広げるおそれがあります。その用途には使い捨てペーパーや専用の道具を使い、食品に触れる面は別に洗浄してください。通常の使用後は水をよく絞り、流しに濡れたまま置かず、風通しのよい場所で乾かします。乾燥は滅菌ではありませんが、常に濡れた状態を清潔とみなすことはできません。可能なら用途ごとに道具を分けます。

専門家の視点:微生物叢の検出は疾病発生の証明ではない

2017年のScientific Reports論文は、ドイツの家庭で使われたスポンジの微生物群集と顕微鏡画像を分析した研究です。多数の微生物が見つかったことだけでは、特定のスポンジに病原菌がいたことや、利用者が病気になったことは証明できません。家庭であらゆる洗浄法を比べた臨床試験でもありません。対象条件が異なるUSDAの実験と併せて読んでも、一律の殺菌保証や交換日数は導けません。製品の指示、交差汚染の防止、傷んだ道具の交換を基本にします。

出典・参考資料: Best Ways to Clean Kitchen Sponges | USDA ARS / Microbiome analysis and confocal microscopy of used kitchen sponges | Scientific Reports