「抗酸化」と書かれた製品を見たとき、役立つかどうかを何から判断すればよいでしょうか。化学反応の説明と健康効果の主張を分けて考えるのが出発点です。活性酸素種(ROS)は、体から取り除くべき毒だけではありません。米国国立がん研究所(NCI)は、フリーラジカルが体内で自然に生じ、通常の細胞機能にも関わる一方、高濃度ではDNA、タンパク質、細胞膜を傷つける可能性があると説明しています。NCIの抗酸化物質とがん予防の解説は、化学的な働きと人で病気を予防する証拠を区別しています。

成分の性質と人での健康効果は別の主張です

NCCIHは、抗酸化サプリメントの高用量が通常の細胞機能に影響する可能性に注意を促しています。したがって「抗酸化」と表示されているだけでは、病気を予防できることや個人に役立つことの証明にはなりません。NCIの解説とNCCIHの案内は、成分の説明と人での健康効果の根拠を区別しています。

ラベルを読む三つの手順

  • 1. 表の「抗酸化ブレンド」だけでなく、裏面の成分、1回量、1日量を確認します。同じビタミンやミネラルが複数の製品に入っていることがあります。
  • 2. 目的を具体化します。欠乏や病気に対する処方なのか、食事の補助なのか、幅広い病気の予防をうたう広告なのかを分けます。製品表示や実験室での結果だけでは、サプリメントが人の病気を防ぐ証拠になりません。
  • 3. 薬、妊娠・授乳、喫煙歴、がん治療の有無を考慮します。高用量βカロテンは、喫煙者など一部の高リスク群で肺がんリスク上昇と関連しています。ビタミンEサプリメントは出血リスクを高めたり、抗凝固薬・抗血小板薬と相互作用したりする可能性があります。NCCIHの案内は高用量のリスクと治療中の相互作用を説明しています。

例えば、マルチビタミンを飲んでいる人が「抗酸化ブースター」を追加しようとしているとします。両方のラベルでビタミンEやβカロテンの量を比べ、服用薬や喫煙歴を整理して、薬剤師や医療チームに確認する質問を作れます。製品を追加するだけで予防効果が得られるとは限りません。食品と単一成分の高濃度サプリメントは同じ介入ではありません。

根拠の範囲

すべてのサプリメントが有害という意味でも、抗酸化成分を含む食品を避けるべきという意味でもありません。特定の病気や栄養状態に対して勧められた製品は、その目的に沿って検討します。がん治療中、または血液凝固に関わる薬を使っている場合は、サプリメントを始めたり中止したりする前に治療チームに確認してください。NCCIHは、抗酸化サプリメントで通常の医療を置き換えたり、受診を遅らせたりしないよう案内しています。

参考資料