米国で包装食品に付く「gluten-free」は、FDAの要件を満たす場合に製造者が使える任意表示です。FDAは表示対象食品に20ppm未満という基準を設けています。そのため「完全にゼロ」や、あらゆる調理場所で交差接触がないという保証と同じではありません。セリアック病の人は原材料表示に加え、保管や調理の方法も確認します。この基準は米国FDAの規制対象食品についてのもので、他国の表示制度や別の機関が管轄する製品に自動的に当てはまりません。

分けたまな板と調理器具のそばで手に持つ無地の米パッケージのイラスト。読める表示や公式認証はありません。

FDAの表示が示す基準

FDAは2013年の規則で食品表示上の「gluten-free」を定義し、製造者が要件を満たす場合に使える任意の表示と説明しています。要件はグルテン濃度のほか、関係する原材料や製造条件も扱います。消費者にとっての要点は法的な基準に基づく表示だということで、すべての人にリスクがない、あるいは一食ごとに検査済みという意味ではありません。

NIDDKは「gluten-free」「no gluten」「free of gluten」「without gluten」などの表現が20ppm未満の要件に従うと説明します。これは濃度の基準です。米、ジャガイモ、果物など自然にグルテンを含まない食品でも、栽培・加工・保管・調理・提供の途中で小麦、大麦、ライ麦に触れる可能性があります。加工食品ではこれらの穀物由来成分が使われることもあるため、正面の表示だけでなく原材料欄も読みます。

表示と交差接触は別々に確認する

NIDDKは交差接触を、グルテンを含む食品や物質がグルテンフリー食品に触れることと説明します。栽培や加工だけでなく、保管、調理、提供の段階でも起こり得ます。包装表示は製品の表示基準への適合についての情報ですが、家庭や飲食店で共用する作業台、器具、揚げ油、保存容器は別の確認事項です。

家庭ではグルテンを含む食品と分けて保管・調理するようNIDDKは勧めています。外食ではメニューに「グルテンフリー」とあっても、調理台や器具、油を共用するかは分からない場合があります。提供方法を尋ねるのは店舗を危険と決めつけるためでなく、環境を確認する方法です。飲食店の調理管理は包装食品の製造規則とは異なります。

オート麦と発酵食品は個別に確認する

オート麦は小麦・大麦・ライ麦とは別の穀物ですが、それらとの交差接触がよく起こるとNIDDKは注意しています。食べるかどうか、量をどれほどにするかを医師または管理栄養士と相談し、食べる場合はグルテンフリー表示のあるオート麦を選ぶよう案内します。セリアック病の人すべてにオート麦が問題なく食べられるという断定ではありません。

FDAはヨーグルト、ザワークラウト、ピクルス、チーズ、オリーブ、一部のFDA管轄ビール・ワイン、加工食品の加水分解植物たんぱく質など、発酵・加水分解食品への適合要件も説明しています。2020年規則は「gluten-free」の定義を変えず、これらの食品での適合確認方法を定め、酢など蒸留食品の検証にも触れています。発酵や加水分解があるというだけで安全と判断せず、メーカー表示と該当するFDA規則を確認します。

NIDDKの案内:食事を変える前に検査を相談

セリアック病かもしれないと考える人には、グルテンフリー食を始める前に医師へ検査を相談するようNIDDKは勧めています。検査前にグルテンを避けると結果の正確性が損なわれる場合があります。医師や管理栄養士の助言なしに食事を変えると、食物繊維、鉄、カルシウムなどが不足する可能性も説明しています。診断後は専門職と栄養バランスの取れた食事を計画できます。

セリアック病、小麦アレルギー、非セリアック性グルテン過敏症は同じ診断ではありません。この記事は米国の包装食品表示とNIDDKの一般的な教育資料をまとめたもので、個別の診断や治療は行いません。症状がある、または検査を考えている場合は、グルテン除去を始める前に医療者へ相談してください。すでに診断を受けている人も、個々の栄養状態に応じて専門的な助言を受けることができます。

出典